
長いご縁が繋いだ、家族の暮らしを整えた家
西尾市伊藤
長いご縁
こちらのお施主様とのご縁は、お施主様のご両親からのご紹介がきっかけでした。
奥様のご両親は、もともと学校の先生をしていた弊社営業の先生仲間。
そこからのつながりで、弊社の第一号となる家を見に来てくださり、実際にお家づくりを任せていただいたという、長い長いご縁があります。
だからこのご家族は、100’s Lifeがスタートしてからずっと、見守り、支えてくださっているような存在でした。
今回、娘さんご夫婦がお家を建てることを考え始めたタイミングで、ご両親からお声がけいただき、初めてお二人にお会いしました。
最初から「絶対に家を建てたい!」という強い熱量があったというよりは、ご結婚されて、タイミング的にそろそろ家づくりを考えようかな、という感じだったと思います。
どちらかというと、お父様・お母様たちが
「そろそろ考えてみてもいいんじゃない?」
と背中を押してくださったような印象でした。
ご本人たちは、家づくりをした方がいいとは思っているけれど、何から始めたらいいのか、どこに相談したらいいのかが分からず、なかなか動き出せない状態でした。
そんな時に、ご両親が私たちのことを信頼してくださっていたので、
「まずは安藤さんに話を聞いてみたら?」
という形でご紹介いただきました。
ただ、ご両親は決して「安藤建築で建てなさい」という感じではなく、
「分からないなら、まず話を聞いて、教えてもらったら?」
という、とても自然なスタートでした。
もちろん、最終的に決めるのはお二人。
ご両親も「その後は私たちは口を出さないからね」というスタンスでいてくださいました。
土地探しから始まった家づくり
こちらの家づくりは、まず土地探しから始まりました。
土地探しは、ご本人たちも、お母様も、私たちも一緒になって、本当にたくさん探しました。
情報を共有しながら、気になる土地があれば見に行き、また探して、また見に行く。
その繰り返しでした。
初めてお会いしたのが令和6年12月。
そこから土地を探し始めて、半年から7ヶ月ほどは土地探しをしていたと思います。
何十件も見て回りました。
土地探しは、タイミングもあります。
すぐに良い土地が出てくることもあれば、なかなか見つからないこともあります。
でも最終的には、本当に良い土地に巡り会えました。
南側がしっかり開けていて、日当たりの心配が少ない。
静かで、広さもある。
大通りから一本奥に入っているので、車の音も気になりにくい。
小学校・中学校・高校も近く、周辺環境も整っていました。
さらに、ご実家からも10分以内。
将来お子様が生まれた時にも、行き来がしやすく、ご家族を頼りやすい距離感でした。
土地の形は台形でしたが、それも良いポイントでした。
お隣の建物と真正面で窓が向かい合うような配置になりにくく、視線がぶつかりにくい。
その分、日陰にもなりにくいというメリットがありました。
土地を見る時には、日当たりや周辺環境だけでなく、隣地との関係、窓の向き、将来周りに建物が建つ可能性、ハザードマップ、匂い、車の出入りのしやすさなど、いろいろな視点で確認していきました。
その土地に決めるまでにも、何度も現地に通いました。
時間帯を変えて見に行ったり、実際にどんな暮らしになるかを想像したり。
プランを作るうえでも、その土地が建てやすいか、駐車場をどう取るか、どこから車が出入りするかなど、具体的に考えながら進めていきました。
土地が決まってからは、建物の計画が一気に具体的になっていきました。
家のヒアリング自体は、土地が決まる前からしていました。
そのため、ご夫婦の希望が叶えられるような土地を探していた、という感覚です。
土地が決まった後は、そのヒアリング内容をもとに、プランを作り始めました。
今回の土地は高低差も関係していたので、
「この土地に建てるなら、ここに擁壁が来ます」
「ここから車が出入りできます」
「駐車場はこのように取れます」
「ここに壁を作らない場合は、車の動きはこうなります」
といったように、土地を決める前からかなり具体的な話をしていました。
家の建て方、車の置き方、アプローチの取り方なども、土地選びと並行して考えていました。
そのため、土地が決まってからは、家の中の間取りの話へとスムーズに進んでいきました。
最初にご提案した外観も、とても気に入ってくださり、
「これがいいです」
と、そのまま採用してくださいました。
もちろん他の案も見ていただきましたが、やっぱり最初の案がいい、ということで決めてくださいました。
そこまでスムーズに進んだのは、それまで長くお話を重ねてきた中で、私たちもお二人の好みや雰囲気を把握できていたからだと思います。
「きっとこういう感じがお好きだろうな」
「こういう提案なら喜んでいただけるんじゃないかな」
というイメージを共有できていました。
今回の家づくりでは、建物だけでなく、外の使い方も大切に考えました。
広い土地だからこそ、家をどこに配置するのか。
前面をどう駐車場にするのか。
アプローチをどうつくるのか。
庭や外まわりをどんなスペースにしていくのか。
そういった外構の話も、間取りと一緒にご提案していきました。
家の中だけを考えて、外構は最後に考えるというよりも、最初から一緒に考える。
そうすることで、窓の位置や動線もより暮らしに合ったものになります。
たとえば、外に出られる場所をどうするか。
洗濯物をどこに干すか。
洗濯動線をどうつくるか。
そういう暮らしの細かな部分も、家の中と外をつなげながら考えていきました。
外構ありきで考えることで、家の良さも、暮らしやすさもより引き出せると思っています。
ご夫婦それぞれの好みを整える
お施主様ご夫婦は、お二人で少し好みが違いました。
ご主人は黒っぽい雰囲気がお好きで、奥様はナチュラル系がお好き。
家づくりでは、こういう好みの違いはよくあります。
そこで、早い段階でお二人に好きなインテリアの画像を探してもらいました。
ただし、どちらかが譲るということではなく、
「この画像なら二人ともいいね」
と思えるものを選んでもらいました。
その一枚の画像をもとに、私たちが全体のインテリアを提案していく形にしました。
一つひとつ、床はこれ、壁はこれ、照明はこれ、と選んでいくと、どうしても全体がバラバラになってしまうことがあります。
だから今回は、まず目指す雰囲気を決めて、その世界観に合うものをこちらで選んでご提案していきました。
ご夫婦は、強いこだわりがたくさんあるというよりは、
「自分たちで全部決めるより、提案してほしい」
というタイプでした。
最初にそのことをお聞きしていたので、私たちが少し半歩先に立って、提案ベースで進めさせていただきました。
もちろん、嫌なものがあれば遠慮なく言ってくださいね、という形です。
お二人は、嫌なものははっきりしているけれど、どういうものがいいかを言葉にするのは少し難しい、という印象でした。
だからこそ、好きな画像を一枚選んでもらい、その雰囲気を目指して、全体をコーディネートしていきました。
洋服でも、バッグ単体ではかわいい、メガネ単体ではかわいい、と思って選んでいくと、全体で見るとバラバラになってしまうことがあります。
でも、トータルでコーディネートしてくれる人がいると、全体が整います。
家づくりもそれに近いと思います。
100’s Lifeは、お客様が主役となって進めていく家づくりを大切にしています。
でも、お客様によって進め方は違います。
どんどん自分たちで決めたい方もいれば、横並びで一緒に考えたい方もいます。
そして今回のお施主様のように、私たちを信頼して頼ってくださる方もいます。
そういう時こそ、私たちの本領が試されるのだと思います。
任せてくださるからこそ、責任は大きいです。
「お客様が選んだから」という言い方はできません。
信頼して任せてくださっているからこそ、その信頼に応えたいという思いがより強くなります。
ご両親の顔も浮かびますし、お二人の顔も浮かびます。
絶対に満足していただける家にしなければ、という気持ちで進めさせていただきました。
土地から建物へ。住まいが形になっていく時間
【R7.9月】
土地が決まり、プランの方向性が見えてきた頃、設備を確認するためにショールームへ。
キッチンや水まわりは、毎日の暮らしに深く関わる場所。
図面だけでは分からない高さや使い勝手、収納量、素材の質感などを、実際に見て、触れて、確認していただきました。

【R8.2月】 地鎮祭
地鎮祭当日は、雪が舞う厳しい寒さの一日となりました。

雪が降り出したため、赤ちゃんとおばあさまにはお車の中で待機していただきましたが、ご両家のご両親も揃い、ご家族皆さまでこの日を迎えることができました。
実はお二人、成人式や卒業式など人生の節目の日にも、大雨に見舞われることが多かったそうです。
そんなお話をしながら迎えた今回の地鎮祭も、まさかの雪景色。
きっとこの日も、ご家族の記憶に残る特別な一日になったことと思います。
そして、禰宜さんの祝詞が響く中、「おぉ―――――」というお声とともに、突然勢いを増した雪。
その瞬間、そこにいたスタッフ全員が「今、神様が降りてきたのかな」と同じことを感じ、思わず鳥肌が立ちました。
雪の地鎮祭は、「清め」や「恵み」を意味し、縁起が良いとも言われています。まるで新しい住まいの門出を祝福してくれているかのような、幻想的な時間でした。
【R8.3月】
いよいよ現場が動き出しました。
何度も足を運び、日当たりや周辺環境、車の出入り、暮らし方まで一緒に確認してきたこの土地。
そこに基礎がつくられ、図面の中で考えてきた住まいの輪郭が、少しずつ見えるようになってきました。
まだこの段階では、完成後の姿を想像するのは少し難しいかもしれません。
けれど、この基礎の上に柱が立ち、壁ができ、窓が入り、少しずつご家族の暮らしの場所へと変わっていきます。
【R8.4月】
基礎工事が進み、図面で見ていた住まいの輪郭が、現場でも少しずつ見えてきました。




掘削からコンクリート打設、型枠、基礎の立ち上がりへ。
一つひとつの工程を重ねながら、家を支える大切な土台がつくられていきます。
この段階になると、玄関の位置や部屋の広がり、家全体の大きさも少しずつ感じられるように。
【R8.5月】上棟式
基礎工事を終え、いよいよ上棟の日を迎えました。

この日は、お施主様ご夫婦と赤ちゃん、そして奥様のご両親にもお越しいただき、ご家族皆さまで見守っていただいた一日。
朝から大工さんたちの手によって、柱や梁が一本一本組まれていき、図面の中で見ていた住まいが、目の前で一気に立ち上がっていきました。
近くの地域では雨が降っているという話もありましたが、現場のある西尾は晴れ。
無事に上棟作業と上棟式を終えることができました。
そして、お施主様が帰られたその直後。
空からゴロゴロと雷の音が聞こえ、雨が降り始めました。
まるで、お家が無事に立ち上がるのを待っていてくれたかのようなタイミング。
ご家族の皆さまに見守られながら迎えた上棟は、土地探しから一緒に進めてきた家づくりの大きな節目となりました。
【R8.6月】構造断熱見学会
上棟を終え、現場では構造や断熱の工事が進んでいきました。
この日は、建築中のお施主様のお宅をお借りして、構造断熱見学会を開催しました。
完成してからでは見ることのできない、柱や梁、耐震のための構造部分。
そして、住み心地に大きく関わる断熱材の施工や、気密を高めるための細かな工夫。
家が完成すると隠れてしまう部分だからこそ、実際の現場で見ていただくことに意味があります。
今回の見学会には、お施主様ご夫婦も参加してくださいました。
ご自身のお家がどのようにつくられているのかを、スタッフの説明とともに一つひとつ確認していただく時間に。

図面や完成イメージだけでは分からない、家の中身。
これから長く安心して暮らしていただくための大切な部分を、お施主様にも見ていただけたことは、私たちにとっても嬉しい時間でした。
